フロリダのワニとエバーグリーン国立公園

(別ブログに書いた過去記事のリライトです)
上の写真は、先日見つけた、ビーチの砂で作られたワニさん。

到着したときはまだ薄暗い早朝だったから、前の日につくられたものがそのまま残されていたようす。誰にも踏みつけられていなかったことに感謝しながらじっくり見た。ディテールも丁寧に作られていて、とても微笑ましかった。

その夜、かねてから行ってみたかった、オープンしたばかりの洒落たレストランへ。
アペタイザーのメニューに、ワニのコロッケがあった(写真の左下の丸い食べ物)。

面白半分で食べてみたい観光客向けなのかも。フロリダでワニの肉がメニューに並ぶことは滅多にないのです。メインディッシュにワニがあったとしても、オーダーする人がいるかどうかは疑わしい。

この肉はどこからくるのか、聞くこともなく注文してしまった。クリーミーな食材と混ぜ合わせられていて、何を食べているのか分からなかった。

フロリダのワニ


市街地に住んでいると、ワニに遭遇することはないものの、沼や池がある郊外の住宅街などは、それなりにリスクはあるようです。散歩中に子犬が襲われたとか、自宅のガレージを開けっぱなしにしていたら中にいたとか、という事件も、たまにあって、ニュースでも紹介されています。

ゴルフ場にも、たまに目を疑うほど巨大なワニが出没して、ノソノソとコースを横切っている姿がSNSで出回ったりしています。

この短い動画は、フロリダのアーノルド・パーマー・カントリークラブでの、有名ゴルファーのワニに対するリアクション。3年ほど前のものらしいけれど、今でもちょくちょくSNSで見かけます。

さすがフロリダ人!と書かれてたりするけど、本人はテキサス人。


去年の夏には、それほど遠くない街の住宅地近くで、犬を散歩中の日本人女性がワニに襲われて亡くなったことが記憶に新しいのですが、(CNNニュース)本当にひどい話で胸が痛みます。

私はフロリダに住みながらも、ワニに対しての危機感が足りないのかもしれません。ワニに注意という看板も見たこともないし、街の中にある公園の沼に出るなんて思ってもいないから、警戒するという感覚が抜けてしまっているようです。

フロリダの至るところにある国立公園では、沼地でカヌー遊びができるエリアも多いのですが、夕方になるとワニに囲まれる可能性も高いよう。友達家族がまだ小さかった子供を連れてカヌーをしているうちに日が暮れてしまい、気がつくと何頭ものワニに囲まれて死ぬかと思ったらしく、相当怖かったということでした。

その話を聞きながら私の頭の中に鮮やかによみがえったのは、「エルマーの冒険」という子供のころ大好きだった児童書。

エルマーの冒険


かれき町に住む9歳の少年エルマーは、助けた野良猫からどうぶつ島に囚われている可哀想な竜の子供の話を聞いた。 竜は首を綱で繋がれて川を渡るのに使われているという。 エルマーは竜を助けにみかん島に渡り、隣のどうぶつ島に入ったが、侵入者として追われた。 しかし、エルマーは持ってきた様々な道具とアイデアを用いて猛獣達をごまかしながら竜の元へと辿り着き、ついには綱を切って竜の背中に乗り、逃げる事に成功した。(Wikiより)



エルマーのぼうけんセット (アマゾン)

でも、実際には、ワニがいる場所はこんなファンタジーな場所なわけもない。

フロリダでは8月から11月までがワニ狩り解禁となります。

北部で鹿狩りする人たちはそれほど珍しくないとも思うが、ワニ狩りとなると、別世界だと思う。趣味でワニをハンティングしたり食したりしている人たちは、街ではほとんど見かけることのない、相当なレッドネック系の人たちかもしれません。
別に悪いということではなく、生きる世界が違うだけのことで、フロリダに次々に移住してきた都会人たちからは偏見の目で見られ、見下されたりしています。が、実を言えば彼らこそが、将来的に絶滅危機の恐れがありそうな生粋のフロリダっ子で、大多数の在住者は他州や南米からの移住してきた人たちです。

彼らの中には、ワニ観光で生計を立てている人たちもいて、ハンティングシーズンにはワニ狩りをしに行く観光客もいるようだ。それについては写真をググりたくないし想像もつかないが、エアボートで野生のワニたちに会いに行くツアーは楽しかったのでお薦めします!



エバーグリーン国立公園


国立公園の沼地をエアボートに乗ってワニや大自然を楽しむツアーは、マイアミ郊外のエバーグリーンが有名です。

巨大な湿地帯であり、その2割ほどが世界遺産になっていて、沼の淡水は、少しづつ移動しながら海に向かって移動しているためにワニが非常に多い場所です。


私たちが行ったのは初夏で、すでに蒸し暑くて、残念ながらワニを見かけることはなかったのですが、エアボートの楽しさが十分に満喫することができました。

私たちが参加したところは、定員数になったら出発~という、アバウトな経営の場所でしたが、それが不安な人は、日本から、あるいは地元の旅行会社に手配してもらった方がいいかもしれません。


世界遺産エバーグレーズエアボート体験 HIS 

マイアミとエバーグレーズ 1日観光 HIS

エバーグレーズ国立公園 JTBのレビュー

また、この地域の先住人であるセミノール族の博物館や店、ショーなどを見学できる場所もあります。


セミノール族

息子がここフロリダの小学校に通っていたとき、セミノール族の物語の絵本を読んでいた覚えがあります。

そのうちの一つの話が、挿絵とともに、なんだか不気味だったので、私の方が少しトラウマになってしまったのですが、このセミノール族、こんな場所でほそぼそとお土産屋さんをやって生き残っているのかと思いきや、なんと、あのハードロック・インターナショナルを所有して世界的なビジネス展開で大成功を収めているというのだからびっくり!







土地を奪われ、排除と同化を強いられてきたアメリカ先住民たちは、今もなお社会の最底辺で困難な生活を送っている。彼らは何を求めているのか。苦境を乗り越えるために始めた廃棄物処理場の誘致やカジノ経営は、部族社会に何をもたらしているか。先住民の歴史・文化・社会を見ることで、アメリカ社会が内包する闇を浮かび上がらせる。
Book データベースより




宇宙の流れの中で、自分の位置を知っている者は、死を少しも恐れない。堂々とした人生、そして祝祭のような死。ネイティヴアメリカンの哲学は、我々を未来で待ち受ける ---―中沢新一氏の推薦文

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