トランプ政権がクルーズ船のキューバ乗り入れ禁止を発表したのだ。
ニュースで読んでも半信半疑でいたが、すでに旅費を払っていた出発間際の人たちは、クルーズ会社から半額が返金され、目的地はキーウエストやメキシコになってしまったらしい。
クルーズそのものを楽しみたかった人ならいいかもしれないが、キューバに行きたかった人たちは気の毒。
クルーズ船の客室のバルコニーから眺めた早朝のハバナの街。この景色が見え始めてから、ゆっくりと時間をかけて入港した。この美しさは一生思い出に残ると思う。
日本の旅行会社にも影響↓
フロリダから船でキューバに行きたい旅行者には気の毒だが、その代わりとして路線変更先となったメキシコのコズメルやフロリダのキーウエストが忙しくなるようだ。
キーウェストにはフロリダ半島から続く国道US-1号線が通っている。
島から島へと延々とさんご礁の海の上にかかる32の橋を渡っていくこの道路はオーバーシーズ・ハイウェイと呼ばれ、アメリカ合衆国で最も美しいハイウェイであるといわれている。
途中、有名なセブンマイル橋を渡る。 同市は漁港、海軍基地(キーウェスト海軍航空基地(英語版))、船舶の救助基地としてつとに有名である。また、1年を通して気候が温暖で、ビーチを有し、観光・保養都市としても人気が高い。アーネスト・ヘミングウェイはこの地をこよなく愛した。
(Wiki)
私はキーウエストまで自動車で行ったことがある。
正確には、渋滞のひどさに辟易して、手前にあるキラーゴで挫折した。カヤックをしたりして楽しい週末を過ごしたが、時期が悪かったのかもしれない。そのときの海は、同じフロリダの、私が住む街のそれの方が美しいという印象的だった。
フロリダの各町から、小型飛行機やへリコプターでキーウエストにランチに行く、なんて人たちも結構多い。やはり空から眺める方が確実に美しいようだ。
去年、クルーズ船でキューバに行くときに、はじめてキーウエストを歩いてみた。本当はそこをすっとばして一刻も早くキューバに行きたがったが、そういうスケジュールなのだから仕方ない。夕方の2時間ほどを、多数の観光客たちにまじってぶらぶらと過ごした。いまいちだった。
そんな寄港地であるキーウエストだが、今後は忙しくなるようだ。
今月は、キューバ行きがメインのクルーズ船が2隻キャンセルになったが、新たに5隻入港することになり、来月は4隻がキャンセルになり5隻が新たに入港予定だという。
(ソース元:www.wlrn.org 詳細)
クルーズ船の路線変更は、天候や政治、経済情勢などにより、しょっちゅう起こり得ることである。
ということで、カリブ海のクルーズの計画を立てている方はご注意。
アメリカ人なら誰でも知っているスロッピー・ジョーが生まれた店(バー)ということで、観光客で大賑わい。諸説があるとも言われているが、ここフロリダ州のキーウェストにある「Sloppy Joe's Bar」の料理だったということ。
スロッピージョーが好きでない私は違う店に行きたかったけど、仕方なく?つきあった。ん~、やっぱり美味しくはない。
こんな感じでライブ音楽もあるし、子供でも入ることができる。きれいにお洒落をしていくと浮くかも。
こういうとこで寛ぎたかった!
自転車をレンタルして周囲をまわったら楽しいのかも。
教会
ヒッピーな街。
ヘミングウエイの家の入口
閉館で残念。でも私はヘミングウエイよりテネシー・ウイリアムズ派。彼の家はないのだろうか。
ちなみに、フロリダの友達に「キーウエストってどんな場所?」と聞くと、飲んだくれの町、という答えが多い。
そして、こんなエリアマップが、本当は一番分かりやすいのかもしれない(笑) 真偽のほどは知らないが、参考になるし、分かる人には分かるというか、想像はつく。(あくまでも軽いノリで。。)高級エリアもあるようだ。
キューバに変わり、キーウェストやコズメルの他にクルーズ船の受け入れを増やした島のひとつが、セント・クロイ島。
セント・クロイ島(Saint Croix)とは、カリブ海のアメリカ領ヴァージン諸島にある島。1493年にクリストファー・コロンブスにより発見され、サンタ・クールスと名付けて島に上陸した。1625年にイングランドとフランスからの入植者が島にやって来たが、1733年にフランスがデンマークに売り払い、デンマーク植民地となった。1917年アメリカがセント・トーマス島とセント・ジョン島と共に島を買収しアメリカ領になった。(Wiki)
これからの予約状況はどうなってゆくのだろう。
クルーズ船はビッグビジネスだし、フロリダに住んでいると週末旅行感覚でクルーズに行く人たちも多い。たまに事故や船内のノロウィルス発生などのニュースが出ても、すぐに忘れ去られてゆくし、人気は衰えないのかもしれない。
でも、(私も利用したりしてるので偉そうに言えないが)巨大クルーズ船が環境汚染に繋がっていることは事実である。
環境保護のためにクルーズ船の乗り入れを規制しはじめた場所があちこちにある中で、あんなに小さなキーウエストがさらなる受け入れを歓迎することに驚くし、不安にもなる。
キーウエストには年間で300隻の船が入港する。昨年は86万人以上の人たちが小さな海辺町を平均6,7時間ほどその地を踏んだそうだ。
私達が到着したときでさえ、すでに小さな町の通りは船から降りてきた人たちで埋め尽くされていた。あの場所にあれ以上の人がごった返すなんて信じられない気がする。
ちょうど3週間ほど前、あの芸術家バンクシーのインスタグラムに、以下の動画が公開された。
本人かどうかは分からない男性が、イタリアのベネチアの広場で絵を取り出す。9つの絵を組み合わせると、大型クルーズ船が現れ、その周囲をゴンドラが取り巻いている。あきらかに、クルーズ船による環境汚染への風刺であるが、無許可で居座っていたために撤去を求められてしまった。(ソースCNN)
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ちなみに、どうしてもクルーズ船でキューバに行きたいという人は、アメリカからではなく南米から行くとか、色々と方法はあるようだ。
去年私達のチケットを世話してくれた旅行会社のオーナーに言わせると「全然心配することじゃない。本当に行きたい人がいれば問題なく手配できる」とのこと。気になる方は、アメリカにある経験豊かな旅行会社に問い合わせてみてください。