バッカニアーズの試合を見に行こう NFL【フロリダ・タンパ】


(私の別ブログの過去記事のリライトです)
NFLといえば、ナショナル・フットボール・リーグの略。日本ではあまり人気がないと思われるアメフトも、アメリカでは国民の生活の一部です。スーパーボウルがはじまると、アメリカ人の2人に1人、実に1億人以上が夢中になり、試合中に流れるコマーシャルは、30秒で5億円という広告料の値札がつくのはすでに有名な話。

スーパーはどこもクリスマス直前みたいに混み合っていて、ホームパーティする人たちがショッピングカートいっぱいに食料品を買い込んでいるし、ビールやワインを取り扱っているリッカ―ストアも混雑気味。ピザの注文だって増えるしスポーツバーも賑わうけれど、いたって普通のレストランや店は閑古鳥が鳴いていたりします。

スポーツ観戦にまったく興味がない私は、この日に外食に行くことが多いのですが、たいていはどこもガランとしていて、お洒落系バーについたテレビの試合に従業員たちの目が釘付け。人気レストランなのに客が少ないから早めに閉店ということも多々あります。

周囲にNFLファンがいないから、縁のない生活をしていましたが、バッカニアーズのスタジアムのメンバーシップを持っている人に何度か試合に連れて行ってもらうことで、貴重な体験ができました。
ルールが難しい試合には興味が持てず、選手のことを知りたいとも思わないのですが、スタジアムに行くと、なぜかそれなりに楽しめてしまう。いったいなぜだろう、とちょっと分析してみました。

バッカニアーズとは

タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers、通称はBucs) は、タンパに本拠地をおくNFLチーム。

バッカニアーズの由来は、17世紀にタンパ湾などフロリダで暴れた海賊バッカニア。
タンパベイ・バッカニアーズ(Wiki)

レイモンド・ジェームズ・スタジアム



バッカニアーズの本拠地であるレイモンド・ジェームズ・スタジアムはタンパ空港のすぐ近くに位置しています。
1年を通して晴れた日が多いフロリダですが、とくに夏の間は、夕立に襲われる日も続きます。雨雲がやって来て、ざあざあ降りになっても、試合は決行。会員席は屋根があるので濡れることはありませんが、通常の人たちはレインコートを着ての観戦になることも。

スタジアムのスタンドには全長31メートル、重さにして43トンのレプリカ海賊船が置かれてて、バッカニアーズが点を入れると、どかんと発砲され、気分を盛り立ててくれる。
copy right https://www.florida-japan.com/
クリスマスにはライトアップされていました。

バッカニアとは何なのでしょう?
「海賊は、海戦で使われた元水夫が多かった。フランス語"boucan"(火の上にかざされた木枠)の上の"boucanier"(肉を燻すという意味)
から派生したバッカニアーと呼ばれた」(Wikiより)
 
冬には気温が落ちるものの、基本的には過ごしやすい南国フロリダ。この日は元旦でしたが、みんなTシャツ姿です。お洒落するならコーディネートは赤!応援するなら海賊コスプレで!

解説者が「タンパ!」と言ったら、観客は「ベーイ!」と返すのがお約束。この一体感がまた楽しい。
この2年ほど前に、スタジアムのあちこちが改築されました。
フィールドに設置された画期的なビデオスクリーンは890平方メートルの巨大ビデオが2台、210平方メートルのビデオタワーが四方に設置され、ビデオの大きさでは今現在のNFLの中で現在第3位を誇るとのこと。サウンドシステムも大幅に改善され、今後もまだ進化中のようです。

チアリーダーのダンスも素敵。過去には日本人女性の方も所属されていました。

3年くらい前までは、会員はここで試合前に軽食ビュッフェを楽しむことができたのです。なかなか好きなエリアだったのですが、スタジアムはここでマネタイズできることに気づいたよう。


今はギフトショップとなっています。
copy right https://www.florida-japan.com/
テーマカラーが赤とグレーなのでシャツなども可愛い。

ワインボトル置き

試合が始まっても、建物全体がガヤガヤしていて人の流れがあるのが個人的には面白いと思いました。チケットを持っているのだから生で見ればいいのに、至るところに人がいます。

屋外は晴れて、猛暑でもなく気持ちよいのに、室内バーでわざわざモニター見ながら、寛いでる人たちとか


建物のあちこちからガヤガヤ声が聞こえるんだけど、どうして試合見ないの?私達は混雑を避けるため、試合が終わる前に退散します。

空港並みに厳しいセキュリティ

NFLのチケットは米国スポーツ界において一番高額と言われています。メジャーリーグやバスケより高くて、グーグルによると平均で1人$90前後。場所によっては乳児も大人料金をチャージされ、ここバッカニアーズの試合もそうだと聞いたことがあります。行かれる方は確認を。ただ、赤ちゃんは連れて行かないほうがいいですね。ダイパ―バッグなんかも持ち込み禁止の可能性が高いです。

私も最初の2回目はうっかり傘とかクッションを持参してダメ!と言われ、車に戻るのが面倒だったので、盗られても仕方ないと思って近くの茂みに隠しておいたら、帰るときまでちゃんとそこにあった、なんてことがありました(笑)

バッカニアーズのスタジアムは空港並みに厳しいので、初めて行く人は、人の話を鵜呑みにするより、公式サイトで持ち物の規制リストをチェックすることをお薦めします。

チケットは、しかるべきサイトやアプリでも個人的に売買されています。その日に行けない会員が、自分の席を同日に安く売りだすことも多いようです。

NFLのスタジアムはアメリカの縮小図

スポーツ音痴で観戦にちっとも興味がない私が、行くたびに楽しめてしまうのは何故でしょう。
ディズニーに興味ないのに、実際に行けばそれなりに楽しめたり、クルーズ船だって別に好きでもないのに、乗ってみたら楽しめる。それと同じような気がします。

計算しつくされた演出に、ただ身を任せる居心地良さ。不意を突かれて笑わせてくれたり、驚きやワクワクを提供してくれる場所。奥ゆかしさはないけれども、スケールの大きさに圧倒されて、ちょっと違う世界が開けます。
居合わせた人たちは、人種もファッションも、年齢、国籍、価値観もさまざまで、誰もが地元愛やらアメフト、ディズニー、クルーズ愛に満ちてやって来ているというわけです。

正直言って、私にとってNFL観戦はスポーツ観戦というよりはエンタメなんだと思いました。

試合中、ボールを持って走った選手が倒されて中断する繰り返し。何が面白いのだろう?と疑問を抱く間もなく、すかさずエンタメ攻撃されてしまう。巨大高画質スクリーンやスピーカーから流れてくるノリの良い音楽、踊っている観客が次々に映し出され、チアリーダーのダンスがあり、ギフトを配ったり、インタビューしたり、景品目当てのゲームしたり、別のスクリーンには男性モデルばりの選手たちの紹介。

その隣のスクリーンにはインスタにハッシュタグした人たちの写真を次々に映し出すとか、集中力散漫な人ですら椅子に座り続けてしまいそうなサービス。

しょぼんとしているときでも、誰かとここに来れば絶対に気が晴れる。座ってるだけで楽しませてくれる。それなりに感動があるし、友達もできちゃった。そうした、ものすごくアメリカ的な要素が凝縮された世界だと感じられてしまうのだけど、それこそが、ディズニーやらクルーズやらを好む人たちのメンタリティ、つまりアメリカの大衆文化みたいな気がしてならない。なんて、思ってしまいました。

そして忘れてはならないのが、試合前のテールゲートパーティです。

試合が始まる5時間くらいから、駐車場でBBQなどをして仲間たちと寛ぐイベントで、食べ物があり、ビールがあり、子供たちがいて、音楽がかかり、それは和やかで楽しそう。しかも、試合を見ないで帰る人たちもいるのだからびっくりです。
チケットが取れなかったから?高いから?雰囲気だけ楽しんでテレビ実況を見てれば十分だから?駐車場にいれば屋外スタジアムの熱気が伝わるから?それが私に不可解なのは、熱狂的なファンとの悲しい温度差なのでしょうか。

スタチアムの場所(タンパ)

レイモンド・ジェームス・スタジアム


地図


ということで、機会があったら是非訪れてみてください。

*写真はポスター以外はすべて当ブログ所有のものです。ご利用されたい場合にはimage copy right florida-japan.comと引用元をご記載ください




楽天