「世界の果てまでイッテQ!」で出川さんが探した「水平の銅像」がセクハラに

(2019年2月の記事のリライトです)
今年の2月に、ジョージ・メンドンサ氏が95歳で亡くなりました。
第二次世界大戦の勝利を知った瞬間、誰もが有頂天になっている中で、そばにいた見知らぬ看護婦さんにキスした、あの水兵さんが彼です。通りかかりのカメラマンが撮って、ライフ誌に載ったことで超有名になりました。

誰が分からないということで、ずいぶんと長い間、Kissing Sailorと呼ばれていたこの水兵さん。顔認識技術などが使われて、ジョージ・メンドンサ氏だということが判明したのです。
 


この銅像が、フロリダのリゾートであるサラソタのダウンタウンにあり、観光客たちが毎日のように、同じポーズで写真を撮っています。

どれくらい大きいかと言えば、銅像の下に立つ人間の頭は、白衣のスカートのすそに届かないほど。


グーグルマップは銅像を人間と認識。
二人の顔がボカされています(笑)

とにかく巨大だし、どうしてここにこれがあるのか分からず、個人的には好きなアートではないのですが、あんまり好きじゃないと言うのはモラルに欠けるという空気があるのですね。なぜなら、これを批判することは、終戦のありかたを問うことになるから。

私は、単に見た目の問題で苦手なのだけど、それを言うと「日本が負けたから?」となって面倒になるので、この銅像については、誉めもしいないけれど悪くも言わない。目に入っても、気にしない。

以前、泥酔運転手が車でこれに衝突し、バタンと倒れてしまったことがあったけれど、数か月後にちゃんと修復されて無事戻ってきました。永遠にここに居座るつもりらしいです。

そして、忘れもしない、あれは、私の子供がまだ四歳くらいだった頃。
母子旅行でサンディエゴを訪れて、海の近くのヒルトンホテルに子供と滞在したとき。目の前には緑が美しい公園があり、散歩していたら、まさにこの「水平の銅像」がそびえ立っているのに遭遇して、びっくり仰天しました。

あれ?もしかして出張でここに運ばれてきたの?と目を疑いましたが、サンディエゴにもまったく同じのがあるということを、その時にはじめて知ったのです。アメリカには、合計5か所に同じ銅像があるようです。

ところが、今日になって事件が起きました。

彼が亡くなって24時間もしないうちに、看護婦さんの足に
#Metooという文字が赤いスプレーで落書きされてしまったのです。

これは、かなりショッキングで、誰かが撮った下の写真が瞬く間にSNSで全米および世界に広がり、ニュースにもなりました。監視カメラがないので、犯人はわからずじまいだったけど、


あっという間に、落書きは消されて、まるで何もなかったような平和ぶりです。

ニュースのコメント欄には、
「通りかかりの見知らぬ看護婦さんを力づくでキスしたなんてセクハラじゃん。」
「戦争終結の喜びを分かち合ってなにが悪い?」
と炎上していましたが、この銅像があまり好きではない私にはその発想がなかったので、すごく驚きました。

ちなみにこの看護婦さん、2005年のインタビューでは、キスは私の選択ではない。私はキスをしていない。彼はものすごく力強くて、されるがままになってしまった、と言っていたそうです。迷惑だったとは言わないまでも、そう言われて改めて写真を見てみると、かなり無理強されている様子。

時代の流れは凄まじいものがありますね。
昨日まで、素晴らしい!と崇められていたこのアートが、時代の流れで憎悪の対象になってしまう。
もちろん一部の象徴であるとはいえ「こんな角度で突然知らない人から口にぶちゅっとされたらムカつくし、気分が悪い!もうこのアートは取り払え!」という女性たちの声も出てきた。

それでも、ずっとそびえ続けるであろうこの銅像。

今後、「このアートはあんまり好きじゃない」とでも言おうものなら、戦争うんぬんに加え、Metoo問題の議論を吹っ掛けられるかもしれません。


mayukokawakitaofficial

ちょうど先々月に放映された「世界の果てまでイッテQ!」をたまたま動画で見て大笑いしてしまった。出川哲朗がチャレンジしたのが、まさにサンディエゴのこの水兵の銅像を探すというミッション。詳細 
この銅像こそが、私が見たものであり、フロリダのサラソタにあるものと、まったく同じ銅像です。あと3つはどこなのかな??



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