タンパの老舗レストラン【バーンズ・ステーキハウス】

pic from Bern's steak house facebook


先日、日本から来た知人とタンパで落ち合い、近くのアウトバック・ステーキハウスに連れて行ってもらった。近くにレストランもなく、時間もなかったのでそこにしたのだが、いつものようにサーバーのサービスも満点で気持ち良く過ごすことができた。

そのときの会話から、日本にもアウトバックができたと聞いて、ちょっとびっくりしてしまった。(アメリカのチェーン店が日本でオープンするたびに驚いてしまうのはどうしてだろう)


そして、アウトバック・レストランは、実はタンパで生まれたと知ったその人も、ちょっとびっくりしていた。



タンパ発祥のアウトバック・ステーキハウス



先週も別の知人に誘われてアウトバックへ行って、またもやステーキハウスサラダを頂いた。この写真だと焦げ焦げに見えるが、実際にはそんなことはない。野菜たっぷりで、なんといってもシナモンピーカンの微妙な甘さが癖になってしまう。日本のメニューにはないかもしれない。

1988年に開店したアウトバック・ステーキハウスは、今年で創業31年ということで、すでに老舗と呼んでも良いはず。どんどんと店舗を増やして帝国を築き上げ、今やカラッバス・イタリアン、ロイズ・ハワイアン、ボーンフィッシュグリルフレミングなども傘下にある巨大グループになっている。
この系列のギフト券をもらうと、どこのレストランでも使えるしくみになっている。

高級系のフレミングではメニューにステーキサラダはないけれど、頼めばちゃんと作ってくれる。

私を夕食に連れまわしてくれる知人は、使用している銀行から毎月のようにアウトバックのギフト券を受け取っているので、必然的にこれらの店に連れて行ってもらう頻度が高くなるのだが、1年を通していつ行こうともレストランはほぼ満席状態だ。

本当は、外食するなら、地元で個人経営されている、洒落たレストランが好きなのだけど、外食に飽きたときや、忙しいとき、楽しみより空腹を満たすために行くときなどは、こうしたチェーン店で十分だとも思う。味や質が安定していて、ものすごく気楽なのだ。サービスも良くて、サーバーたちがフレンドリーだしプロ意識が高い。

各レストランのメニューもすっかり覚えてしまった。フレミング以外は予約を入れられないので、混んでる日は待たされることもあるが、家族で入りやすいし、テーブルの数が多いので回転も比較的早い。

昨日のウエイトレスさんは、すべてが良かったのにも拘わらず、最後にクレジットカードを持ったまま消えてしまい、待てど暮らせど帰ってこなかったので、別のウエイターに知人がきつく文句を言ったら、マネージャーが慌てて出てきて『本当にごめんなさい!彼女はあっちの団体客で手がいっぱいで会計する時間がなくて。。』と謝りながら次回使える10ドルのギフトカードを渡してくれた。

こだわりのあるお洒落系のレストランではなかなか得られない細やかなサービスが充実しているのも、実はこうしたチェーン系である。


ということで、アウトバック・ステーキハウスが生まれたのは、フロリダのタンパでその記念すべき第一号店が、ここ。





アウトバック・ステーキハウスを1988年に創立させたのは4人のアメリカ人で、当時、南タンパには、ちゃんとしたレストランがほとんどなかった。




ちょっといい話がある。

レストランをオープンさせて2週間後に、南タンパですでに大成功を収めていたステーキの老舗レストラン、バーンズの経営者のバーンズその人が電話をかけてきてこう言った。

「このあたりで、僕のビーフビジネスに少なからずの影響を与えてきたのは、君のレストランだけだよ。みんな君のフィレの噂をしている。僕にもご馳走してくれよ。」

アウトバックの経営者であるクリスは快く招待し、バーンズとその妻は翌週アウトバックに来てステーキをご馳走になった。アウトバックからしてみたら実に光栄なことである。

アウトバックは世界に店舗を増やし、4人のオーナのうち2人は、今でも次々にチェーンレストランを開業させ続けている。(ソース)
ワールド・オブ・ビアカーメル・キッチンも含まれていると知って驚いたが、残念ながらこの2つはサラソタではうまくゆかず閉店してしまった。


タンパの老舗・バーンズ・ステーキハウス

前置きが長くなったが、なぜバーンズ夫妻にステーキをご馳走して楽しんでもらえたのが、アウトバック1号店にとって名誉であったのかといえば、地元南フロリダにあるこのバーンズステーキハウスは、アメリカでもっとも素晴らしいステーキハウスとして認識されたレストランだから!




Wikiのステーキのページの『著名なステーキハウスの一覧』の項目の3つめに名を連ねているくらいだ。

ステーキはもちろんだが、このレストランのお薦めは何と言っても世界有数のワインコレクション。そして、レトロな雰囲気がたまらないデザートルーム。個室が素敵だが、席が取れただけでラッキーだ。ちゃんとドレスコードもあるのでご注意を。

さまざまな賞を受賞し、雑誌に乗り、有名人が来る店だ。パパ・ブッシュも大統領時代に2回も訪れた。

レストランに足を踏み入れると、その古さにちょっと驚く。ピカピカに輝く高級ステーキチェーン店のような華やかさはないので、戸惑うかもしれない。1956年創業。今はオーナーの息子が経営している。

なぜそんなに有名なのか?
もちろん、オーガニックのステーキが素晴らしい。

しかし、このバーンズ、実は世界最大のワインコレクションとして有名なのだ。食事をすると、ちょっとしたレストランのツアーをしてくれる。そのときにワインセラーも見せてくれるが、そこに収まり切れずに別の建物に入ってると言っていた。


私はお酒が飲めないので、ここを見せられても「ふーん」と言った感じで、中を見回すこともなかった。暗かったし、みんな速足だったし。でも、こんなすごいことになっていたと、この写真を見て遅ればせながら知った。

正確に言えば、レストラン内には常におよそ10万本のワインが置かれ、隣の建物には50万本が貯蔵されている!!!
さすが、世界一である。

ワインが分からず恐縮したが、私が一番楽しんだのは2階のレトロなデザートルーム。ピアノの伴奏を聞きながら、半ば個室のような席に座って、古い映画を見ているような気分で美味なデザートを楽しむひととき。





レストランの詳細
Bern's steak house
Address: 1208 S Howard Ave, Tampa, FL https://bernssteakhouse.com/ 


おまけ:フーターズもフロリダ出身だった件





私は知らなかったのだけど、日本に進出するも、残念ながら最近倒産してしまったフーターズも、タンパ近郊のフロリダから生まれている。


「HOOTERS(フーターズ)」が倒産、客数は想定の半分?

運営会社が破綻、フーターズを追い込んだ“呪縛”
日経ビジネス電子版


2017年頃には日本のネットでフーターズが盛り上がっているように書かれていたけれど、アメリカではすでに店が次々と潰れている状態だった。ミレニアム世代からの人気を得られず、すっかり時代遅れの感がある。

オリジナルの第一号店は、タンパの西側、海沿いにあるクリアウォーターにある。さすがに今はもうないか、改装されているとは思うけれど、あるいは潰れているのかもしれない。



フロリダからは、まだまだたくさんのチェーン店が生まれ続けている。
今は大きなフロリダ州のあちこちにオープンさせているチェーンレストランの中から、そのうちに日本に上陸するものがあるかもしれない。

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