トロピカーナやミニッツメイド【フロリダ産ジュース】


日本のスーパーやコンビニでもよく見かけるトロピカーナ社のオレンジジュース。他のフルーツがブレンドされているバージョンもありますが、もともとはフロリダ産のオレンジジュースからはじまりました。

トロピカーナ社は、フロリダ西海岸のブラデントンにて1947年に創立された会社です。またたく間にビジネスが軌道に乗り、1998年にペプシに買収されて世界規模の大企業となりました。

現在、本社はシカゴに移りましたが、ブラデントンにある工場は今でも元気に運営中です。

日本ではキリンがトロピカーナ社と提携していますね。


 


一昨年のハリケーンの影響で、日本への出荷は品薄になっていたようですね。ちょうど今も、ハリケーンドリアンの影響でオレンジ農園が打撃を受けるのではないかと懸念されている真っ最中です。少なくとも、ここフロリダの西海岸は、本日の時点で警告が解除されておりますが、無事に通り過ぎますように!
前書きが長くなりましたが、地元にあるのに良く知らないトロピカーナ社について調べてみました。

フロリダの本家トロピカーナ社はどこにある?


オリジナルのトロピカーナの会社と工場ってどこにあるの?

ブラデントンにあるよ。サラソタ・ブラデントン空港から車で20分くらい。


ブラデントンという街には、ブラデントン・ビーチやIMGがあります。

トロピカーナの工場はビーチから離れた商業エリアにありますが、工場の敷地は一般の人は入れないので私も入り口しか見たことがありません。イメージ的には、ちょっと地味な雰囲気でしょうか。でも、世界中のトロピカーナ社の社員や取引先の人たちが、研修やら見学に来ているようです。

http://www.k-tropicana.com/

トロピカーナの工場に直結した線路から、ジューストレインと呼ばれる貨物列車が大きな汽笛をならして信じられない速度でのろのろと走っている姿を遠めに見かけることもありますが、実際に運行されている場面に出くわしたらかなり悲惨かも!踏切で延々と待たされるはめになるようです(笑)



どんなにうるさくて遅いかはこの動画で見ることができます。最初に飛ばしてる列車ではなくて、3分あたりに出てくる、トロピカーナのロゴがついている貨物列車が走ってるだけの動画(笑)
落書きされ放題なんですね。



アメリカンドリームを実現させた創立者

トロピカーナ社を作ったのは、イタリアのシシリーから移住してきたアンソニー・ロッシーニ氏という男性らしいです。



ここで、ちょっと彼についての経略を。

アンソニーは1900年にシシリーで生まれました。ロッシーニ家は9人の子供がいる大家族。アンソニーは21才のとき、アフリカで映画撮影をする資金づくりのためにアメリカへ出発。日本のトロピカーナの公式サイトによると、彼はたった25ドルを持ってやって来たのだとか。

NYでタクシー運転手やスーパーの雑用をしながら働くうちに目的を変更し、トマト農園で働くために1941年にフロリダに引っ越します。

トマトの仕事がいまひとつだったので、同フロリダのブラデントンに引っ越して小さなカフェを開業。かなり商売繁盛してマイアミとブラデントンの両方にレストランをオープンすることになるのですが、世界第二次大戦によって経営が行き詰まり、別のビジネスを探すことになります。

そんな中、フロリダのオレンジ産業にかかわることになり、フロリダ産のフルーツをギフトとしてニューヨークの有名デパートで販売しはじめました。
1947年には小さな工場をブラデントンに作って、新鮮なオレンジジュースを地元の住民に売り始めました。仕事がどんどん軌道に乗って、NYへの出荷が大きくなったのにともない、運送に使用する米国初の冷蔵貯蔵つきトラックを開発しました。

ビジネスはどんどん勢いを増して、1957年にはトロピカーナ社が誕生。
瞬間殺菌の技術を開発したり、冷蔵トラックや船はもちろん、鉄道でオレンジをNYなどに出荷するという画期的な試みを成功させました。(ソース元)

信仰深く仕事に熱心な彼の人生を描いた本を、奥さんが80年代に出版したものの、今は廃盤になっていて残念です。レビューも良いし、アメリカのオレンジ業界にこれほど貢献したのだから、もっと大切にされてもいいと思うのに!

と思っていたら、こんなページにたどり着きました。『フロリダのオレンジ産業に貢献した、評価されるべき人物リスト』↓(英語サイト)

あの時代に、これだけの大事業を展開させるうえで、こんなにも多くの人々の努力や能力、協力が必要だったのですね。とは言ってもロッシーニ氏の貢献は非常に大きかったはず。


ブラデントンにあるトロピカーナ工場

地元の新聞であるオブザーバーの今年はじめの記事によると、ブラデントンにあるトロピカーナの工場では毎年4ビリオン個のオレンジを処理しているとのこと。え?40億個?


https://www.businessobserverfl.com/article/tropicana-plant-bradenton-cliff-mcderment

従業員はおよそ1200人、
敷地は285エーカー(ってどれくらい?)
出荷の季節がはじまると、毎日200から300台のトラックが150,000個のオレンジを乗せて到着するとのことで、仰天しました。それほどたくさんのトラックが道路を走っている光景を見ない気がするのだけど。そもそも、オレンジを積んでいるようなトラックってみたことない。。。。それにしても、すごい数ではないですか。しかもこちらのトラックって巨大ですよ。

と思ってちょっとサーチしてみたら。。







Mike Pateras Gymkhanaさん(@mp_gymkhana)がシェアした投稿 -

あ~、やっぱり早朝にはこんな光景も見られるんだ。

トラックで運び込まれたフルーツのほとんどは、地元の農園だけではなく、セントラルフロリダからやってきます。

すべてのフルーツはここで洗われて、フロリダ農務省により味分析がほどこされてから果汁が絞られるのですが、直前に皮部分から油分を検出。オレンジオイルは、ご存じの通り香水や洗剤などさまざまな物に使用されるので、それぞれの会社等に販売されるのですね。また、皮は細かく下されて家畜の餌の原料の一部となり、タンパ港からヨーロッパに輸出されるようです。無駄がない!ゴミを出さないように努め、リサイクルも徹底しているようです。

工場はほぼ24時間、週の5,6日運行しているということで、収穫時には必要とあらば毎日でも運行するとのこと。ジュースはボトルに詰められる前に、特殊機能を持つタンクに冷温保存されます。




どうしてオレンジジュースがそこまで売れるの?

これはフロリダの大手スーパーのオレンジジュース・コーナーの写真です。私もよく行くスーパーなのでよく知っていますが、本当にこんな感じで、オレンジジュースの在庫数と種類が半端じゃないのです。よく見るとグレープフルーツジュースなどもまじっていますが、同じ会社のオレンジジュースでも数種類ほどチョイスがあって悩んでしまいそう。




それだけ人々の生活に浸透している飲み物なのですね。なぜなら、アメリカの典型的な朝食にはオレンジジュースが欠かせないんです。とくにお年寄りや子供がいる家庭の冷蔵庫には必ず入っている気がします。


フロリダだけでも、膨大な数のホテルやレストランがあり、毎朝オレンジジュースが用意されているわけです。

トロピカーナのライバル会社は?

上のスーパーの棚に並んだオレンジジュースを良く見ると分かるのですが、当然ながらすべてがトロピカーナ社のジュースというわけではありません。なかでも一番の強敵はこれらかも。



この2つは、コカ・コーラ社が所有しているブランドです。どちらもフロリダに工場があり、コカコーラは6年前にフロリダのオレンジ農場に巨額を投資しています。(ソース・英語)

トロピカーナとミニッツメイド、そしてフロリダズナチュラルがオレンジジュース会の3大ブランドになっています。


大企業に頼らず頑張るブランドがあった

フロリダズ・ナチュラルは頑張っていますよ。


シンプルで読みやすい公式ウエブサイトに、【いつも飲んでいるオレンジジュースのことを知りましょう】というページがあり、自社のオレンジジュースと、トロピカーナ(ペプシ社)、そしてシンプリーオレンジ(コカ・コーラ社)を比較しています。


1.どのブランドがフロリダ産のオレンジだけで作られていますか?

→答えはフロリダズ・ナチュラル。
他の2社はブラジル産のオレンジも使用しています

2.各ジュースは、どの企業が運営していますか?

→答えはすでに分かりますね。
トロピカーナはペプシが運営し、シンプリーオレンジはコカ・コーラ。なんとフロルダズ・ナチュラルは、そうした大企業の傘下に置かれないままに頑張っている会社だったのですね。そして、ものすごく、それを誇っているようです(笑)




美味しいジュースを選ぶ方法

たとえばトロピカーナのオレンジジュースをアメリカのスーパーで買う場合、以下から選ばないといけません。

● 繊維なしのオリジナル版
● 繊維が少し配合
● 繊維がたくさん配合
● 繊維なし、カルシウムとビタミンD配合
● 繊維多目、カルシムとビタミンD配合
● 低酸性
● 繊維なしga-3 EPA & DHA配合~心臓病の予防
● 繊維なし、子供用のビタミンバランス
● 繊維なし、抗酸化物質配合
● 繊維なし、ビタミンC3倍と亜鉛配合
● 繊維少なめ、ビタミンC3倍と亜鉛配合
● イチゴとバナナも配合
● ミカンも配合
● パイナップルも配合
● グレープフルーツ
● ピンクグレープフルーツ

ぎゃ~!

別のメーカーでも同じような種類があるうえに、さらに、濃縮還元か否かのチョイスまで。。。。(-.-)

ちなみに、果汁から水分を取り除いて濃縮したものが濃縮果汁で、濃縮しないで果汁をそのまま殺菌したものがストレート果汁です。

ストレート果汁を選びたい場合には、Not from Concentrateを選んでください。




https://floridasnatural.com/our-juices/not-from-concentrate.php

フロリダズナチュラルの公式サイトによると、フロリダズナチュラルのオレンジジュースはすべてストレート果汁のようですね。



結局、一番おいしいオレンジジュースは?

やはり、地元で採れたオレンジやグレープフルーツを、飲む直前に絞ってつくったジュースなのかも。

そうしたジュースを出してくれるレストランやお店もあります。収穫時には採れたてのシトラスを販売したり、ジュースとして売っているところがいくつかありますよ。確かに美味しいので、こだわる人はシーズン中に買いだめして、冷凍する人もいます。また、オレンジ狩りさせてくれる農園もあるようです。

こんなサイトでも情報提供されています
https://www.authenticflorida.com



トロピカーナフィールド


さて、トロピカーナといえば、忘れてはならないのがお隣セント・ピーターズバーグにあるトロピカーナフィールド。タンパベイ・レイズの本拠地です。(過去記事で紹介しました)


私にとっては大切な道路の目印なんですが、



なぜトロピカーナという名前なのか?トロピカーナが所有してるのか?と疑問が沸いたので調べてみたら、

「1990に建設された当時はフロリダ・サンコーストドームという名称だったけれど、タンパベイライトニング(ホッケーチーム)が本拠地にした1993年には、サンダードームと名付けられた。1996年にライトニングはタンパに移り、その年にトロピカーナ社が30年間の契約で名前を使わせてもらうことになった。

とのことでした。名前のレンタルをしていたなんて、さすが巨大企業のやることはすごいですね。



久しぶりにオレンジジュースが飲みたくなった。どれを買おう?
う~ん

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