サラソタのリングリング美術館でルーベンスを鑑賞 【フロリダ】




フロリダ西海岸のサラソタの街に足を運ぶ機会があったら、絶対に訪れてほしいのがリングリング美術館です。
今回紹介したいのは、美術館に入ってすぐに来客者を迎えてくれる、壮大なルーベンスのバロック絵画の数々。


私のように昭和生まれで「フランダースの犬」を見て育った人なら、ルーベンスを知らない人はいないですよね?(笑)
そうでなくても、西洋美術に興味があったり、海外旅行で美術館巡りをしている人なら、絶対に知っているのがこのルーベンス。





リングリング美術館の場所



サラソタ・ブラデントン空港から徒歩で行けそうなほど近い場所にあります。空港から歩いて行く人はいない気もしますが。。

公式サイト
http://www.ringling.org/
アートコレクションを探すこともできます

ソドムを去るロトとその家族


画像はWikiより

ルーベンスと並んで17世紀前半のアントウェルペンを代表する画家であったヤーコプ・ヨルダーンスが、ルーベンスの原画をもとに描いたものと推定されていることから、実際にはルーベンスの作品ではないようですが、こんな評価も受けていますよ↓
本作品には寸法と構図が微妙に異なる作例が他に3点知られている(フロリダ州サラソータのリングリング美術館、同州マイアミ・ビーチのバース美術館、個人蔵)。リングリング美術館の作品は、副次的な部分には弟子の手が入っているにせよ質的には圧倒的に高いことから、ルーベンスによるオリジナル作品と考えられる。バース美術館の作品は、おそらくリングリング美術館の作品にもとづく工房作。(国立西洋美術館より)

 The Triumph of Divine Love, Peter Paul Rubens





The Four Evangelists




The Meeting of Abraham and Melchizedek



The Defenders of the Eucharist



The Gathering of the Manna



Fides Catholica



どれも幅2メートル近い、けっこう大きな絵です。こういう相当な大作で、よく似た作品が作られているということは、当然需要があったからですが、ルーベンスの工房の人たちは、こうしたたいへんに見事なコピー制作にかなり力を入れていたんじゃないかと考えられるわけです。(ソース元)
リングリング美術館に飾られたこれらの絵画が弟子によるコピーなのかオリジナルなのか私には分かりませんが、それでも一見の価値はあります。美術館はフラッシュなしで写真撮影が許可され、近づきすぎを防ぐロープも張られていません。あまりにも無防備に見える雰囲気。一歩外に出ればトロピカルな美しい風景が1年中そこにある素晴らしい場所ですよ。

トリップアドバイザーのレビューがとても参考になります。以下は引用ですが、ソース元はこちら



20世紀初頭ジョン・リングリングはリングリング・ブラザーズ・サーカスを兄弟で経営していました。テレビや映画のない時代にサーカスは娯楽の殿堂であり、当時の世界最大のサーカス団を率いていた兄弟は巨万の富を築いたようです。ジョンは当時アメリカでも突出した大富豪の一人でした。ジョンは妻のメイブルと連れだって、ニューヨークやロンドンで開かれる美術品オークションの常連となり、豪華なコレクションを作り上げます。

リングリング家は冬も温暖なサラソータに広壮な別荘を構えており、二人はそこに彼等のコレクションを展示すべく美術館を建設。フィレンツェのウフィッツィ美術館を模した構造で、ウフィッツィにはない秀麗な中庭の中央にはミケランジェロ作のダビデ像複製をブロンズ像として設置。周りや屋根に古代ギリシャ、ローマ時代の彫像を並べました。

ジョンは1936年に死亡。土地と美術館をフロリダ州に遺贈します。その後5600万ドルを市民や州民から募り、総額7600万ドルをかけた修復が2007年に完成し、今や全米でも16番目に大きい美術館へと変貌しています。広大な敷地内には美術館の他にジョンの家や劇場、サーカス博物館も建っています。美術館内部に入って息を呑みました。

コレクションの質・量とも素晴らしく、この美術館が日本では全く知られていないのが信じられません。キプロス島からの発掘品から、絵画、彫刻、デッサン、版画、写真、装飾品まで所蔵作品数は優に1万点を超えているのだとか。ギルランダイオ、ピエロ・ディ・コジモ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ガウデンツィオ・フェッラーリ、ベルナルド・ストロッツィ、グエルチーノ、ピエトロ・ダ・コルトーナ、サルヴァトール・ローザ、ルカ・ジョルダーノ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ、フランチェスコ・グアルディ等、イタリア絵画だけでも、日本中の美術館を束にしてもこんなには揃いません。これにクラナッハ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンス、ハルス、ステーン、グレコ、ベラスケス、リベーラ、シモン・ヴーエ、プッサン、ラムゼイ、ゲインズバラ、ベンジャミン・ウエスト、ジョシュア・レイノルズなどが加わるのですから。特にルーベンスは10作もあり、大作・傑作が多い。大作と言えばトーマス・ゲインズバラの「フィリップ・ハニーウッド陸軍中将」はサイズが327.5 x 300.4cmもあり、彼の作品中最大の絵画です。オールド・マスターだけでなく、ブーダンやロバート・ヘンライ等の近代絵画もありました。
   

リングリング美術館や敷地内の建物等については、また後日紹介していきたいと思います。

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