風情豊かなローゼ―・パーク住宅街【セント・ピート@フロリダ】




セント・ピーターズバーグのダウンタウン近くに、なんとも愛らしい住宅地を発見。

その名は、Historic Roser Park。

http://www.historicroserpark.org/ion



緑に覆われた、閑散とした美しい住宅街なのだけど、今にも崩れ落ちそうなコテージが多くて驚いてしまう。しかも、珍しく坂道まである。
大袈裟に手入れされていない庭の植物も美しくて、ちょっと見惚れてしまった。

まるで、絵本の中に紛れ込んでしまったみたい。




ローゼ―・パークとは?


なんとこの住宅街は、国認定の歴史登録財に登録されていた。

ここに存在する家々は、バンガロー、ヴァナキュラー建築、プレリースタイル、クラフツマンスタイルなどなど、およそ173軒だということ。



その家々は、ただ古いというよりは情緒たっぷり。 なんとなく伊豆周辺を思い出してしまった。

ローゼ―パークの創立者


20世紀のはじめに、オハイオ州に住むローゼ―氏が、このエリアに目をつけたのがはじまりと言われている。





1864年、オハイオ生まれのローゼ―氏はアメリカ在住者なら、もしかしたら一度は口にしたことがあるかもしれない、このクッキーの創立者。

このレシピを開発して、巨大な富を築くという、アメリカンドリームを実現。

レシピは大手の会社に買い取られたものの、最終的にナビスコが買収したときにはローゼ―の名前は記録になかったとも言われています。

そのために、彼が手にした富がどこから流てきたのかも今となっては分からない、とも言われていますが、そんなことはともかく、

彼は1910年に妻とともにセント・ピートに来てデベロッパーとなり、近所にマウンドパーク病院(非営利)の看護婦のための家や、黒人のためのマーシー病院を設立し、5エーカーの土地を学校に寄付。また、その界隈に店やレストランも建設。

1911年にはその界隈のオレンジ農園を買い取って、ローゼ―・パークのサブディビジョンの開拓をはじめ、当時はまだまだ珍しく高価だった煉瓦を道に敷き詰め、ダウンタウン以外で初の住宅地を建設。

その界隈に自宅も建て、さらに土地を買い取り、家を増やしていったものの、1918年に敷地内を流れるブッカ―クリークをふくめてすべてセント・ピーターズバーグに寄贈して、ローゼ―・パークというこのエリアが正式に誕生したとのこと。。

敷地内に公園を作ったり、看護婦の家を作ったりと、地元に貢献してきたものの、市からの援助金を決して受け取らなかった彼は、1937年に73歳にして、マウンドパーク病院にて、その人生を終えた。





ネイティブアメリカンたちの塚

通りにはこんな説明がきも設置されていて、屋外ミュージアムとも呼ばれている。




こんもりと盛り上がった丘のような部分を発見。そこがまさしく、タコバガン族というネイティブアメリカンが作った塚(マウンド)の跡地だそう。

実に12,000年前に、遊牧民の狩猟採集民が住み着いて塚をつくり、11世紀にヨーロッパ人が攻め込んでくるまで、ここで暮らしていたとのこと。

このあたりは、真水が流れているために暮らしやすく、16世紀にはトカヴァガ族(toka vaga)が住み着き、その頃の土器や塚が最終され、20世紀のはじめには、ちょっとした観光地になっていた。

このあたりに塚が多かったため、近くに建てられた病院はマウンドパークと名付けられていたのですね。

残念ながら1930年に、この界隈の路地を作るにあたって次々に取り壊されてしまったとのこと。ここに建てられたコテージの土台になっている部分が(丘のように盛り上がった部分)唯一その名残りということで、

もしかして、貴重な塚を壊しちゃったのが、あのローゼ―氏なのであれば、文化史跡としてキープせず住宅地にしちゃったのはどうなの?と思わなくもないのですが。。。。その辺りのことはよく分かりません。



ローゼ―・パークの場所(マップ)




オフィシャルサイト